ハーブ染めとは?
Bonjour!
ハーブは、古くから染料としても使われてきました。 エジプトのミイラが着けていた布から始まり、色の美しさだけでなく、 着ることでハーブの薬効を皮膚から吸収できる役割も兼ねていました。

特に学名にチンクトリア(tinctoria)とついているものは伝統的な染料植物として知られています。
染料になるハーブは花、葉、根などに色の素になる、フラボン、タンニンなどのフェノール性の成分を豊富に含んでいます。
布を染めるときに、色が鮮明で、着色力が強い上に退色も少ない合成の染料が今では一般的になってきました。ですが、天然素材を使うハーブ染色は、ハーブに含まれる成分により複数で合成染料にない微妙な色合いをかもしだします。
収穫時期や土地、染め方により、それぞれ色合いが微妙に変わって来ます。 ウール、シルク、コットン、リネンが染色する素材としてはおすすめです。
残念なから、合成繊維は染まりません。
日本でも、藍染め、紅花染めをはじめ、茜、紫草、蘇芳など、古代日本の染料の多くは植物を使っています。藍染めに使われる蓼藍(たであい)、虫よけ効果や紫外線からお肌を守ってくれる効果もあります。ジーンズは、インド藍(インディゴ)がガラガラ蛇よけになるという効能がきっかけで染められた歴史があります。